秋祭りと「なれ寿司」 私のエッセイ雑記帳(その78)

ライフワーク研究家 中村 義 私のふるさと、紀州有田の名物のひとつに「なれ寿司」がある。暑い夏の盛りが過ぎ、秋祭りが近づく頃、各家庭では、こぞって自慢のなれ寿司の仕込みに入る。 塩味をつけた新鮮な鯖を、棒状にしたご飯にかぶせ、アセの葉でしっかりと包み、重しを載せて漬け込み、気長に自然発酵を待つ。時間と共に微生物が、頑張ってすばらしい味わいをかもしだす。 口の悪い連中は、「腐れ寿司」など…

続きを読む

posted by Ryoma21 at 21:32 | Comment(0) | 中村義「私のエッセイ雑記帳: | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

わたしの心の「ふるさと」~それは父だったのか~ 私のエッセイ雑記帳(その76)

ライフワーク研究家 中村 義(なかむら ただし)  故郷を遠く離れて、早や56年。東京で大学卒業後、就職、結婚と、関東での生活が長く続いている。気がつくと9年前の夏には、私は父の生きた年を越えていた。  わたしの少年時代は、戦後の貧しい生活の真っ只中を通過して生きていたようなものである。食料品の配給、闇市なども記憶の片隅に強烈に残る。進駐軍の米兵からもらったチューインガムの味も忘れら…

続きを読む

posted by Ryoma21 at 11:29 | Comment(0) | 中村義「私のエッセイ雑記帳: | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

こうして、「私の本」ができた 私のエッセイ雑記帳(その75)

ライフワーク研究家 中村 義(なかむら ただし) あった! 一冊の本を見つけるのに、こんなにドキドキしたことはない。ほんの少し慌てながらデジカメのシャッターを静かに押した。そして何食わぬ様子で「私の本」を買った。「カバーをおかけしますか?」「いいえ、結構です」小さく震えた声で返した。 新聞で見た「あなたの原稿を本にします」というB社の広告との出逢いから半年、私の夢が現実のものとなっ…

続きを読む

posted by Ryoma21 at 12:25 | Comment(0) | 中村義「私のエッセイ雑記帳: | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする